うさぎ組のじゃがいも植えの様子

今日は3クラスで畑に出かけました。出発直後は雨雲が広がっていましたが 、次第に晴れ間が広がり、畑に着く頃にはとても気持ち良い天候に恵まれました。子どもたちと先生方の日頃の行いのおかげですね。笑
今日はうさぎ組の子どもたちが、じゃがいもの種芋を植えに、そら組、ほし組の子どもたちが、先日植えたじゃがいもの様子を見たり、水やりをしに行きました。

畑の場所

こども園の畑は以下になります。また場所を想像しながら、子どもたちのお話にも耳を傾けて下さいね。

 

うさぎ組さん、先生の話を聞いて、いざ植えます

畑に到着すると、うさぎ組の子どもたちは先生のお話に耳を傾けていました。
どこに植えるのか、どうやって植えるのか、芽はどこにあるのかを先生たちが丁寧に説明して下さいました。

植える様子

子どもたちは2人ペアになって、種芋を植えます。以前にもご紹介した特製の紐を使って、距離を測りながら植えました。


(道具を使うことや、数の概念などは以前に紹介したブログをご覧くださいね。)
”こんな?”と互いに確認したり、先生に確認しながら一つずつ植えてくれました。

 

 

芋を見る

子どもたちに特に注目が集まったのは、種芋の芽でした。
やはり普段見ているジャガイモと形状が違うということが見てすぐにわかるので、子どもたちの注目も集まっていましたね。

 

人をみる

2人ペアで植えたので、植えると言う作業が順番待ちになっていました。その際に友達の様子を見ている子どもたちの姿も印象的でした。もちろん集中力は個々によって異なるので、ずっとジーーーっと見ているわけではありませんが、見ながら
”こんなふうにやるんだ・・”
と言う雰囲気をあらかた掴んでから植えていた子も多かったと思います。

あえものを作ってもらいたい

子どもたち何インカに、じゃが芋をたくさん取れたらどうするのかと言うことを質問してみました。少し考えてから
”あえものにしてもらう”
”ポテト”
”カレーにする”
という答えが返ってきました。
答えに迷った子が
”お母さんにお願いしたら、美味しい料理にしてくれるはず”
と話していたのも印象的でした。さすが、ご家庭の味ですね。
収穫の際はよろしくお願いいたします。

水やりをする

植えた後には、水やりもしてくれました。子どもたちがジョウロを順番にとり、とても丁寧に水やりしてくれました。大きくなるといいね!

 

そら組・ほし組

その頃、そら組・ほし組の子どもたちは水やりを先に行っていました。うさぎ組の子どもたちが、順調に水やりをしていたのも、お兄ちゃん・お姉ちゃんたちが先にやっている姿を見ていたというところも大きかったのでは?と感じています。また、前回植えにきた際にお休みしていた子たちもジャガイモ植えを行いました。前回の経験者が多くいる年長クラスなので、教えあいながら、再度じゃがいも植えを楽しんでいましたよ。大きくなるのが楽しだね!

 

水やりの様子

一列に並んで水やりをしたり
”大きくなりますように〜”とお願いしながら植える子どもたち。収穫が楽しみだね!

自然と五感

畑は自然に囲まれた、ほぼ森の中のような地形になっています。ですので、自然に触れ子どもたちが”感じる”体験をするにはとても良い空間の一つだと感じています。
特に幼児期では五感を使って感じる体験がとても重要だとされています。
視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚の体験をするのに、自然はうってつけの環境です
以下に、今回子どもたちが感じていた体験を少しずつご紹介致します。

土の塊を見せて、大きさを比べる

ジャガイモ植えの合間に、土いじりを楽しんでいた子どもたち。ふと”こんな大きな土を見つけた!”と塊を見せてくれました。となると、周りの子たちも負けじと色々な土の塊を見せてくれます。
”私の方がいい土の塊だよ!”
すると一人の女の子が教えてくれました。

 

砕けると形状が変わり、小さくなる

”この土触ると、小さくなるんだよ!”
”小さくなる時にさらさらするんだよ”
とっても良い発見ですね。物体の形状の変化をまさに体験している子どもたち。
”小さくなるのって当たり前さ〜!”
なんて得意気な子もいましたが、とても良い経験をしているなぁと待ち時間に感じました。

滑りやすいところを見つける

畑の間は段々になっていますので、子どもたちにとっては自然の滑り台やジャンプ台です。
”ここが滑りやすいんだよ”
”ここからジャンプすると高く飛べるんだよ”
と、自分お気にいりのポイントを教えてくれます。滑りやすいと言うことは草が多いところよりも、ある程度、砂地が多い方が良いですし、逆にジャンプの際は足元が滑りやすくないところを選ぶ必要があります。
文章で記すと小難しいかもしれませんが、そのポイントをしっかりと見極めている子どもたちはもう理科の授業を体験していると言っても過言ではありません。

 

茎の師管と道管(維管束)を体験する

理科ついでに、大きなハス系の葉っぱを見つけた男の子がいました。初めは
”トトロ〜〜”
と喜んでいたのですが、しばらくするとその茎の様子に着目します。
茎が太いのでわかりやすかったのですが、茎の中には無数の管があり植物が栄養分を吸い取る部位です。

子どもも
”葉っぱにストローがある”
と不思議がっていました。

 

これはまさに維管束(師管と道管)ですね。
久しぶりの単語過ぎて意味がわからない方もいるかもしれませんが、正に男の子の言った、”植物のストロー”です。こんなことも、子どもたちは遊びで体験しているのですね。

汁が痒くなることを知る

その後、茎から出てくる汁に触れると痒くなると言う知識を先生から教えてもらい葉っぱから手を離していました。自然ならではの危機察知能力も遊びで育まれます。

虫採りをする

虫採りも盛り上がっていました。大きなバッタを見つけるのが嬉しいこ・どこにいるのかをひたすら探している子・虫好きな友達にとにかくバッタがいたことを教えてあげたい子と様々でした。この中で、子どもたちがまた命についての関心を高めたり、虫の身体の作りに興味を持ったり、友達の好きな遊びに興味を持ったり・・とまた関心が膨らんでいました。

 

まとめ

本日は3クラスで畑に行った様子から、子どもたちにとって五感を刺激する内容にも少し触れていきました。近年注目されている非認知能力と並び、五感を刺激することも子どもたちの幼児期にとってとても大切な経験・体験です。
お休みの際にでも、また子どもたちとたくさん五感を使って遊んで下さいね〜!

このブログも見ている方がいらっしゃるようで、今日も”見てますよ!”とお声がけいただきとっても嬉しかったです。いつもありがとうございます。

明日は文化の日でお休みですね。
また明後日、お会いしましょう!

ではまた!
園長 大岩 慎治