こんにちは~!昨日は素敵な小学校の運動会をありがとうございました!

本日はそら組とほし組の子ども達がじゃがいもを植えにいきましたよ。

(うさぎ組さんは後日になりました!すみません!)

皆で安全を確かめながら、畑まで歩いて向かいました。

畑についてからの説明

子ども達は畑についてから、

「洞窟みたい!」「探検しているみたい!」とわくわくした様子でした。

なかなか未開の自然の中に子ども達が突き進む機会も少なくなっているのではないでしょうか?その中で栽培活動をしたり、虫取りが出来る機会はとても貴重な体験ですね。

その次にどのように植えるのか先生の話を聞きました。まず、畑の中でどこを歩くのか、どこを歩いてはいけないのかという確認を行いました。共通のルールを知ってこそ楽しめることがあるということは子ども達にとってもとても大切な概念だと思います。また、溝の中に種芋をただ置くのではなくて、種芋の芽がある方を上にしようという約束事も確認していました。それを聞いて

「土の上にたくさん芋が出来るはず!」

とじゃがいもの出来上がりが恐らく樹木のようなイメージをしている子もいましたが、想像を膨らませるのはとてもいいことですね。実際にじゃが芋が実った後にその子がどのようなリアクションを見せるのかが楽しみです。

さらに種芋にも「芽」があるということを知ったり感じたりすることで、「角みたい!」「ここから大きくなるのかな?」という想像も膨らませていました。

この時期に、環境に主体的に関わり、物や事象の仕組みや性質に気付き、考え、予想することで、思考力の芽生えに繋がる出来事ですね。

同じ幅って何?

いよいよ植える段階ですが、ここで一つ気を付けなければならないことがあります。それが

等間隔に植える事

です。およそ40センチ間隔で植えるという話をしていましたが、そのことを実践する為に、先生方がスーパーアイテムを用意して下さいました。それが↓↓です。

この同じ紐を使って、ジャガイモを等間隔に植える事にしました。

実際にやってみると、子どもたちの中でイメージしやすい子とそうでない子がいます。得意不得意をお互いに教え合い”○○くんは分かっていたから聞いてみよう!”というその子の良さに気付きながら、間隔を自分たちで確かめていく子ども達でした。

”これだと狭い!””次は離れちゃった!”と、何度もやり直す子もいて、とても頼もしく感じました。

これは以前の投票のブログでもお伝えしましたが、

子どもたちが数量や図形、文字に親しみ、役割に気付いたり活用し、興味や関心を得る

ことは幼児教育の上ではとても大切なことの一つです。そしてそれは算数をこども園でしたり、文字を教えたりということではありません。それ以上に”長い、短い、広い、狭い、同じ、同じじゃない”という数や測定の基礎をイメージしつつ、実際に体験を通して子ども達自身が生活や遊びの中で試して考えるということがとても大切だと感じています。これだけでなく、”重い、軽い、多い、少ない”なども出来るだけ実体験を通して感じていって欲しいと思います。その概念やイメージの貯金が、小学校移行の学びへと繋がっていきます。

今回もじゃがいもの間隔として40センチをきちっと測る必要はありませんが、”同じだよね””遠いよね”という間隔を確実に子ども達は感じていました。また、道具を使うとこのあたり(測量)が便利ですよね。道具に使われるのではなく、使っていく子ども達、大人たちになって欲しいと思っているので、その思いも膨らんで欲しいと思っています。

耕運機を見た事はありますか?

道具という観点では、今回理事長先生が、耕運機を使って子ども達に実際に畝を作るところも見せてくれました。

耕運機自体を見た事がないという子もいる中で、

”なんか(車輪が)ぐるぐる回っている”

”ぐるぐる回っているのに、なんで道ができるの?”

”(耕運機の)うしろにチリトリみたいなのがくっついている”

”チリトリが道を作っている”

と、耕運機の仕組みにまでイメージを膨らませる子がいました。彼なら、仕組みを理解しつつ何か他の遊びにもそのことを活かしてくれるだろうなと、聞いていてわくわくしてしまいました。

またそのような機材を使って畑の準備をしてくれたことに感謝の意を伝える姿も見られ、子ども達にとっても色々な人が支えてくれている実感に繋がればいいなと改めて感じています。

振り返りを通して

皆で植え終わったあとにクラスで振り返りも行っていました。同じ活動をしても感じた経験は人それぞれ。上手く自分の意見を伝えたり、聞いたりという場になっていました。水やりをするという話の中で

”畑から家の近い人が水やりの担当をする”

というようななんとも子どもらしい意見があったり、今日の活動を振り返りながら、種芋をなぜ離して植えたのかという話題には

じゃがいもがケンカするから””○○ぐみの邪魔になるから”

というイメージも飛び出していました。また先ほどの

”じゃがいもは土の上に出来る”

という想像も言葉にしてくれ、それも含めて今後の畑活動を楽しんでいこうという先生のお話が素敵でした。

今後のじゃがいもの成長を通して

今回の体験を通して、子ども達にとって様々な気づきや発見があったことと思います。その中で生まれたイメージを今後のじゃがいもの生育に合わせてまた感じてくれたらいいな!と思います。もちろん楽しみながら!

また子ども達の反応が楽しみです。

ではまた!

園長 大岩 慎治