月曜日の朝といえば
こんにちは!本日は月曜日。ご存知の方もいると思いますが、沢岻こども園は毎週月曜日に小学校の先生方と定期情報交換を行っています。校長先生や教頭先生を始め様々な先生方とその週の活動や報告を行っています。みなさんいつも気さくに対応して下さり感謝しています。立地的にもすぐに色々と相談も出来ますので就学等に関しても何かご不明な点等ございましたら園の方までお気軽にお尋ね下さい。
カエルのまち
そら組さんの前に飾っているカエルのまち。ほし組さんでもさまざまなカエルを作って楽しんでいました。他クラスに刺激を受け、自分たちでもやろうとする姿も成長の証ですね。こども園中にカエルの鳴き声が聞こえてきそうです。
唐揚げ弁当を巡って
今日の朝、各保育室に回っていると、一人の男の子に誘われ、弁当屋さんごっこに案内されました。
24番のお客様!ご注文は何に致しますか?
いつものように慣れた手付きで接客をしてくれるAくん。そこで唐揚げ弁当を注文しました。
かしこまりました!ではお車はあちらの駐車場までご移動をお願いします。
本物の店員さん顔負けの接客をみせてくれるAくん。なりきっているのが本当に楽しい様子でした。
以前もお店屋さんを楽しんでいましたが、そこのパフォーマンスに友達も感化されたのでしょう。店員さんが増えて、お友達と一緒にお店を切り盛りしている姿が何より微笑ましかったです。
そうこうしているともうひとりの店員さんBくんが声をかけてくれました。
お客さん!出来上がりました!
呼ばれたところへ向かうと、美味しそうな唐揚げ弁当がふんわりと包まれています。お礼を伝え、いくらか尋ねてみると
650円です!
と現実的なBくん。すると
それじゃあ高いよ!100円だよ!そしてこれもプレゼント!
とタオルのお土産まで付けてくれたAくん。
ただ、そのやり取りを見ていたCちゃんが実は財布を握っていたようで
だめだめ!40円だよ!
と最終的には40円でお弁当を頂きました。そしてまさかのおつりもこんなに・・きっと3人でまた経営会議が行われるでしょう。
お弁当はとてもおいしかったです。ごちそうさまでした。
夏の到来を祈願して
もうすぐ梅雨明け、子どもたちが夏の日差しを楽しみながら遊ぶことができるようにはなのこ広場に日除けネットを設置しました。先生が頑張ってネットを張り巡らせてくれましたよ。ネットの様子を見ながら継ぎ足しも考えていきたいと思います。何か詳しい方、アドバイスお願いします。早くたくさん外で遊べる日が楽しみです。
春雨ってなに?
今日の給食にはるさめが出ました。何気なしに春雨って何か知ってる?と5歳児の男の子に聞いてみました。するとその子は得意げに教えてくれました。
知ってるよ?そうめんみたいに細長くてつるつるなんだけど、透明な食べ物だよ
と。完璧な回答ですね。脱帽です。
具体と抽象
回りくどくなりましたが、今回のお話は具体と抽象です。
小学校でよく出される(と思われる)問題の中に、例えば、
りんごが2つあります、みかんが3つあります。全部でいくつでしょう?
というような問題があります。
このような問題は全部まとめると5つだねというイメージがないと答えられません。それはそうでしょ?と思うかもしれませんが、ここがイメージできないと
何を言っているんですか!りんごが2つとみかんが3つですよ?
と話が進まない訳です。
今回のカエルのお話も、カエルをそのまま作ろうとなると生き物である以上不可能ですが、子どもたちはイメージを膨らませて自分たちの世界を表現して楽しみます。ままごとの弁当屋さんももちろんそうですし、給食の春雨のエピソードも違う物で例える力がなければ成立しません。
子どもたちだけでなく、私達はこの具体と抽象の間を常に行き来しています。
このブログも実際には目の前にはないことを伝えているのですから。
学校やこども園、保育園って・・・
学校とはある意味具体と抽象の行き来を練習する場所と言ってもいいかもしれません。そしてこども園や就学前の子どもたちは、遊びの中で具体と抽象を行き来しながら経験を積む場所、楽しむ場所です。
これは小学校の為だけに必要な力では決してありません。大人になって様々な人とつきあい、情報、スキルを扱う上で全体をイメージしたり、まとめて考えたり、代替案を考えたり・・・と、いう思考はどんな仕事を行う上でも大切な力でしょう。
ここからの時代、どうしても扱う情報の量は膨大になってきますし、早くなってきます。もはやweb3.0とも言われる時代です。どんどん現実と仮想の境目がなくなってくることの便利さと難しさが押し寄せてくると思います。そんな時代だからこそ、子どもたちにはたくさん遊んで、実際の友だちや生き物、一人遊びの中でも実際に具体と抽象の行き来を楽しんで欲しいと思います。
参考文献
小難しいお話ですみません。お。ちょっとおもしろそうだなと感じた方は、詳細は、以下の書籍に載っています。子どもたちに「どうして学校で勉強するの?」と尋ねられた際の一助にもなるかもしれません。参考になれば。
もちろんかくいう私も全く不足していると自認しております。全く足りません。こうなったら、子どもたちの弁当屋さんに通って鍛えたいと思います。
たまに小難しいお話も飛び出すブログですが、お時間ある際に楽しんで頂ければと思います。
ではまた!
園長 大岩 慎治