こんにちは。今日も子どもたちは楽しく遊んでいます。
その中でまた気づいた点をお伝えいたします。
一体何文字熟語なんだと言わんばかりのタイトルですが、
そんなこともあるのかなぁというゆるやかな視点でご覧下されば幸いです。
木の枝が折れている
朝から園庭のがじゅまるの枝が折れていました。
数人の子が、その枝を揺らせながら、
”折れちゃってるね〜”と話しています。
そこで、他の子たちにも気づいてほしいなと思い、
落ちてきたら危なんじゃない?
皆にあたらないかなぁ?
と声をかけてみました。
すると、一人の男の子が言います。
”水をかけたら治るかもしれない!”
水をかけたら治るかもしれない
男の子はすぐに、水を汲みに行きました。
そしてとてもうれしそうな顔で、がじゅまるの木に
”元気になってね!”
と声をかけ、水をかけていました。
この様子に、
”危ないから枝を切ろう”とか”水は根っこから吸うものなんだよ”
なんて言えるはずもなく
”枝がどうなったか、また教えてね”
と声をかけて様子を見守ることにしました。
昨日の園庭の続き
場面が変わって、昨日の家造りチームは今日もせっせと家造りの続きを楽しんでいます。どんどん空間が広がってくるにつれて、子どもたちのイメージが膨らんできたようです。だからこそ、昨日には出なかった課題が浮き彫りになってきたようでした。
課題①テレビが立たない
砂地に直接板を置いているものですから、風に揺れて板は倒れます。
その様子に困っていたところ、一人の男の子が教えてくれました。
”後ろに柱を立ててみたらどう?”
そのとおり試して立ったテレビに満足そうな様子でした。
課題②座り心地を良くしたい
室内の座り心地をよくしたいと考えている子どもたちが、先生にお願いをしていました。
””もっとマットが欲しい””
そうして子どもたちがより居心地のよい空間を手に入れていました。
課題③上り下りがしやすいようにしたい
穴が深くなってきたものですから、上り下りも一苦労のようです。
そこで子どもたちが自分で考えて、段差を作っていました。
ハンマーが大活躍だったようで、木の板を直接砂に打ち付けて、階段を作成していました。
課題を解決する力と課題を見つける力
今回の水やりの男の子や家造りチームの子どもたちに共通で感じたことは、
課題を解決する力と課題を見つける力です。
・木が折れている
・テレビが立たない
・居心地をよくしたい
・上り下りがしやすいようにしたい
というのはそれぞれ課題や問題でもあり、どうしようかな〜どうやったらいいかな〜と考えて、解決に向かったり、その途中であるのが今日の子どもたちの姿でした。
課題を見つける力が大切な時代がくる
そのような力がとても大切になってくる時代がもうすぐやってきます。
子どもたちが大きくなったとき、AIが仕事を取って代わることのできる時代が来る
10年ほど前からずっと言われていますが、AI(人工知能)の台頭により、日本の全労働者の49%の仕事が変化できる時代が来ると言われています。
AIの解釈の方法であるとか、色々細かい議論は未だ続いていますが、未来の人口減少も懸念される日本において、求められる力が確実に変化してくるのは間違いないでしょう。
その時代は2030〜2045年頃だと言われており、まさに、今の園児たちが大きくなって社会に出ていくときだと考えられます。
そのときに大切なことは、3つの資質能力や10の姿といわれる幼児期の終わりまでに育って欲しい姿の中に
- 課題を発見し創造する力
- 他の人と対話する力
- 物事や心情を推察する力
を入れ込むことが大切なのではないかと感じています。
新しい仕事も増える
入力されたことをするだけではなく、学習もしていくAIです。やり方を覚えて行うということにはめっぽう強いのですが、その良さを生かして、きっと今では考えもつかないような仕事や役割も増えてくると思います。
そのときに、より子どもたちやその周りの人が幸せになるように、機械に入力できる人になれるように少しでもまた園内で遊んでほしいなあと思っています。
なにせ、機械は遊べないですから。
まとめ
今日は、木の枝が折れた話や、家造りの続きの中で、子どもたちは遊びの中で、課題解決と課題発見能力も磨いていることや、特に課題を発見し創造する力の大切さをお伝えしました。
明日は週末ですね。
ということで、お伝えしたいことは一つだけです。
週末も思い切り遊んできてください!
ではまた!
園長 大岩 慎治